不運にも交通事故にあってしまった時、提示された示談金が高いのか安いのか、判断するのはなかなか困難だといえます。
そもそも示談金が何かを、正確に理解している人は少ないかもしれません。
示談金とは損害賠償金のことであり、さらに具体的には、交通事故を起こしてしまった当事者同士が話し合いの場を持ち、
加害者と被害者の間のいざこざを解決するために、加害者が被害者に支払うべき見舞金のことです。
起きてしまった交通事故のおよそ9割が示談金によって解決しているというデータがあり、
もつれてしまって裁判になってしまうケースは1割ほどしかないということからも、解決には示談金が重要だということがよくわかります。
示談金の中には、怪我をしてしまった際の治療費の他に、通院する際の交通費や慰謝料なども含まれています。
通院の交通費は電車代やバス代、タクシー代、そして自家用車を使用した場合はガソリン代も請求することができます。
慰謝料というのは、交通事故によって被ってしまった怪我の治療や通院に対する精神的な苦痛の他に、
後遺症が残ってしまった際の後遺障害慰謝料や、仮に被害者が亡くなってしまった際の死病慰謝料も存在します。
示談金の相場の考え方は以下になります。
まずは、怪我の治療費が補償されます。入院費や治療費、通院にかかった交通費、薬代も含まれます。
そして、交通事故によって破損してしまった自動車に関連する費用も含まれます。
もしも全損してしまった場合は、自動車の買い替えの費用も補償されます。
さらに、怪我によって仕事を休まなければならなくなった際の補償として、休業損害費用があります。
1日あたり5700円として、休業した日数で計算されます。そこに慰謝料が加わり、最終的に示談金の額が決定します。
示談金の算出は弁護士に依頼をするケースがほとんどであり、交通事故の示談金の相場をきちんと考慮した上で、弁護士が適切な額を提示してくれます。
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